2010.11.29(月)
今度の土曜日(12月4日)に9枚目のアルバム発売インストアイベントを行うラ・クァルティーナ。ここで、これまでアップしていなかったはじめてのサイン会のときの写真を初公開します!
2001年6月24日 ヤマハ銀座店 入口正面

うーん なつかしいですね
当時はデジカメも持っておらず、使い捨てカメラで撮りました。お客様が少ない?・・・ ように見えますが大盛況でした。実際にラ・クァルティーナの初コンサートは2002年6月15日 旧奏楽堂で、1年後。この日が初お披露目ということでどっと人が押し寄せ演奏中は人だかりでステージがよく見えず、
2階(写真を撮った辺り)からの見物もスズナリで、管理人は自分も列に並んでサインをもらったあとに2階に上って撮ったのでサイン会も終わりの頃なのです。
記録が手元にありませんがデビューアルバム シャコンヌ 発売イベントだったので 「シャコンヌ」と「鳥の歌」はたしか演奏しました。司会のお姉さんが 「チェロリストのみなさん」 「カルザスの鳥の歌」 と言ったのをよく憶えています(笑)

このときもらったサインです。
こんな感じにブックレットに書いてもらっている人が多かったように思います。今はどうでしょうか? ゴールドやシルバーのペンは劣化しやすいのではないかと書いてもらう前から5年後10年後のことを心配していましたが今日までどうやら大丈夫そうです。よかった~
CDの下に写っている水色のものは当時ヤマハで配られていたString Postという冊子。こちらも初インタビュー記事になっています。
Q: このメンバーでコンサートのご計画は?
A: 現在のところまだありません。
なんて問答も。 「4人のスケジュールがなかなか合わなくて・・・・・・」と言えどもこれから数えるとけっこうな数のコンサートを着々としてきました。12月は4日(土)N響定期の合間を縫っての
サイン会と、12日(日)には
狛江でクリスマスコンサートです。
2010.11.18(木)
5月より弦楽専門誌ストリングで始まった藤森の連載「裏技で究めるチェロ・テクニック」。一応チェロ経験者の管理人がこれまで6回を読んだ感想です
▼ 執筆中のレポートはこちら
「4月某日、追われている現場」

第1回 6月号「アイネ・クライネ・ナハトムジークで、きざみを究める」
アイネクを題材に同じ音を連続して弾くときの裏技。レベルが様々な読者に向けて文章で伝えるって難しい作業ですが 1stヴァイオリンの・・・一度このメロディーを歌ってみましょう とか よ~く楽譜を見ると・・・・・・1拍目と3拍目が段々大きく見えてきませんか?? など、譜面を読み込むポイントに気付きます。最後に そう弾かなければいけないのではなく、そう聴こえれば良い たしかにそうです(笑)
第2回 7月号「ブラームスで“ワンワンワン奏法”を究める」
6連符を 「ワンワンワン」 の6文字に例えて攻略するという方法。弓がガクガクしちゃったり落ちてしまいそうなこういう所、ワだけ意識すればよかったのか。それにしてもブラームス、すぐに思い付くだけでもわんさか出てきます って、この音形ばっかり書いています。
第3回 8月号「何故か、楽器の構え方!」
いきなり画素の粗い写真が目をひきますがご愛嬌。あれだけ足をバタつかせているけれど、体のねじれを取り払う工夫までしてたなんて。今一度エンドピンの長さも見直してみようかな。
第4回 9月号「ピチカート 必殺技」
近づき難いほどエネルギーのほとばしりを感じる藤森のピチカートに迫ります。 定説 弦が切れる寸前がもっとも良い音の出る瞬間である。 だからよく切ってるんですね。ってことではありませんが、矢を飛ばすイメージでピチカートをしていたとは。どおりでいい音です。
第5回 10月号「ピチカート風変わりな裏技」
今回の譜例エルガーのコンチェルトは今月演奏する予定(2010年11月21日八王子フィルハーモニー第44回定期演奏会:2002年のドボコン以来2度目の共演です) ギターのようにボロロ~ン弾く 必殺斜め切り とスパッと振り下ろすタイプのピチカート。さらには (瞬時に持ち替え出来ないから)全部弓でコッソリ弾いて しまうなんて告白が。でも連載第1回目で そう弾かなければいけないのではなく、そう聴こえれば良い と言っているからピチカートに聴こえればアルコでも可!ってことでしょう。ついでに、今度からラヴェルのボレロを聴いたら水戸黄門の姿が浮かびそうです(笑)
第6回 11月号
さてさて最新の11月号のページをめくっていくと連載ページが見当たりません。お休みしたのかと思いきや今回は楽曲編。弓の運びやヴィブラートを色々試すにはもってこいというブルッフ作曲「コル・ニドライ」の楽譜が全部と、赤字でボウイング、指番号や注釈が書き込まれている仕様。藤森の合理的な運指に常々注目していた管理人。コンサートで見て盗もうと観察していたけれどいつも指の動きまでわかる座席に着けるとも限らず、実際に覚えておけるのもほんのポイントくらい。いざ楽器に向き合うと「・・・???」 11月号これは使えます。ネタ切れを疑ってごめんなさい。次は誰もが憧れるドボコンとか取り上げてくれないかな。
以上、第6回まで終了しましたが基礎あっての裏技です。前回のレポートに 「毎月裏技だけ一筋に究めていったらヘタな回り道をせずに上達できるかもしれませんね」 と書いた私。乱暴にもほどがあります。何度も言いますが基礎あっての裏技です!そうやすやす上達したら誰も苦労しません・・・・・・ 毎日の練習があった上ではじめて裏技を取り入れる。だからこそ裏技なんですよね。
さらっていると自分の目先の課題に没頭しがち。そんな中であらためて全体を見直すきっかけになりました。見えていなかった音符、エネルギーをかける所と抜く所、大事な音符etc・・・ さーて次号のテーマはなんでしょうか?
2010.01.17(日)
とある冬の朝 独り練習しているのは・・・・・・
レポート冒頭から藤森以外のチェリストが登場するのは稀。というかお初でしょうか。それにはいろいろと理由があるわけですが、 この画像を撮影したのは昨年のこと。
冷えきった控え室で黙々と指慣らしする若手チェリスト。彼がこれから弾くのは「ドボコン」の名で親しまれているドヴォルザーク作曲 チェロ協奏曲ロ短調 op.104。
12月某日 横浜市某所
緑交響楽団第44回定期演奏会に向けての練習です。(本番は2010年1月17日)
どんなコンサートでも本番に向けて必ず練習があります。コンチェルトの場合、ソリストがオケと合わせるのはオーケストラの伴奏部分が仕上がった頃、つまり本番に近い日に初めて合わせるのが通例で

す。さて、そんなオケの練習日の1コマですが、独奏チェロを演奏しているのは冒頭画像の新鋭チェリスト伊藤文嗣さん。
この日、スケジュールが合わなかった藤森に代わってソロパートを代わりに弾いてくださっているのです。 指揮は
横島勝人さん。
今日は独奏チェロと初めての合わせということでオケの音量バランスに重点を置き、練習は進んでいきます。まず第1楽章を通してみると両者とも(ソリストとオケ)おっかなびっくり相手の様子を窺うような具合。そんな両者の仲をとりもつように横島さんが導いていきます。要になる音符、聴くべきポイントを指揮棒や手で文字通り指揮していきます。
すると2楽章ではお互いが打ち解け合っていく様子が如実に音に表れてきました。それは、じっくり相手の会話に耳を傾け会話が発展していくのと同じ様に。この変化は聴いているだけで面白い! 3楽章になると一人一人から一つの団へと団員さんの意識が固まっていくのがわかります。ハーモニーが充実していき、協奏曲の意識が高まってきました。たった数十分で急成長です。それに必死に応えようと奮闘する伊藤さん。この合わせが今日だけなんて惜しい!
伊藤文嗣Vc. Fumitsugu Ito
1986年神奈川県生まれ。東京芸術大学を経て、現在同大学大学院修士課程器楽チェロ科2年に在籍。これまでに、若い人のための「サイトウ・キネン室内楽勉強会」 、「青少年のためのオペラ」、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトVIII「カルメン」ほか、音楽祭にも多数参加。学内にて同声会新人賞を受賞。第8回全日本ビバホールチェロコンクール第4位入賞。これまでにチェロを宮城健、山崎伸子、河野文昭、藤森亮一の各氏に師事。ウェンシン・ヤン、ウォルフガング・ベッチャー氏の公開マスタークラスを受講。室内楽では、'04、'05年富山室内楽特別講座に参加、東京カルテットの指導を受け、各年、北日本新聞社演奏会に出演。その他、ジュリアードカルテット、フェルメールカルテット、ライプツィヒ弦楽四重奏団の公開レッスンを受講。第33回、34回芸大室内楽定期演奏会、第38回、第44回、第47回「JTが育てるアンサンブルシリーズ」などに出演。室内楽を岡山潔、山崎伸子、松原勝也、大友肇、松本和将の各氏に師事。第3回東京チェロアンサンブルメンバー。現在、NHK交響楽団アカデミーに在籍。 (2009.12現在)
その2へつづく・・・
【関連レポート】
「ドボコン」への道のり その2
「ドボコン」への道のり その3
「ドボコン」への道のり その4
2008.11.27(木)
新譜、 「ショパン:ピアノとチェロの作品集」 発売日ということで渋谷へ。
このCDではピアニスト武本京子さんと初共演。ショパンのオリジナル3曲と、このCDのためにピアノ独奏曲をデュオ用に渡辺康氏が編曲した作品4曲が収録されています。
お初のピアニストと新曲と。新し物が揃い、ワクワク。レコーディングしたのは4ヶ月前の夏の盛り。ようやく店頭に並ぶ日が来ました。
いざ、クラシックフロアへ。
新譜コーナーにありました。