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「ドボコン」 への道のり  その1

謎のチェリスト?とある冬の朝 独り練習しているのは・・・・・・


レポート冒頭から藤森以外のチェリストが登場するのは稀。というかお初でしょうか。それにはいろいろと理由があるわけですが、 この画像を撮影したのは昨年のこと。

 

 

冷えきった控え室で黙々と指慣らしする若手チェリスト。彼がこれから弾くのは「ドボコン」の名で親しまれているドヴォルザーク作曲 チェロ協奏曲ロ短調 op.104。

 

 

 

 

 

緑交響楽団 練習風景12月某日 横浜市某所

緑交響楽団第44回定期演奏会に向けての練習です。(本番は2010年1月17日)
どんなコンサートでも本番に向けて必ず練習があります。コンチェルトの場合、ソリストがオケと合わせるのはオーケストラの伴奏部分が仕上がった頃、つまり本番に近い日に初めて合わせるのが通例で


新鋭チェリスト伊藤文嗣さんす。さて、そんなオケの練習日の1コマですが、独奏チェロを演奏しているのは冒頭画像の新鋭チェリスト伊藤文嗣さん。
この日、スケジュールが合わなかった藤森に代わってソロパートを代わりに弾いてくださっているのです。 指揮は横島勝人さん。
今日は独奏チェロと初めての合わせということでオケの音量バランスに重点を置き、練習は進んでいきます。まず第1楽章を通してみると両者とも(ソリストとオケ)おっかなびっくり相手の様子を窺うような具合。そんな両者の仲をとりもつように横島さんが導いていきます。要になる音符、聴くべきポイントを指揮棒や手で文字通り指揮していきます。
すると2楽章ではお互いが打ち解け合っていく様子が如実に音に表れてきました。それは、じっくり相手の会話に耳を傾け会話が発展していくのと同じ様に。この変化は聴いているだけで面白い! 3楽章になると一人一人から一つの団へと団員さんの意識が固まっていくのがわかります。ハーモニーが充実していき、協奏曲の意識が高まってきました。たった数十分で急成長です。それに必死に応えようと奮闘する伊藤さん。この合わせが今日だけなんて惜しい!


 

伊藤文嗣Vc. Fumitsugu Ito  
1986年神奈川県生まれ。東京芸術大学を経て、現在同大学大学院修士課程器楽チェロ科2年に在籍。これまでに、若い人のための「サイトウ・キネン室内楽勉強会」 、「青少年のためのオペラ」、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトVIII「カルメン」ほか、音楽祭にも多数参加。学内にて同声会新人賞を受賞。第8回全日本ビバホールチェロコンクール第4位入賞。これまでにチェロを宮城健、山崎伸子、河野文昭、藤森亮一の各氏に師事。ウェンシン・ヤン、ウォルフガング・ベッチャー氏の公開マスタークラスを受講。室内楽では、'04、'05年富山室内楽特別講座に参加、東京カルテットの指導を受け、各年、北日本新聞社演奏会に出演。その他、ジュリアードカルテット、フェルメールカルテット、ライプツィヒ弦楽四重奏団の公開レッスンを受講。第33回、34回芸大室内楽定期演奏会、第38回、第44回、第47回「JTが育てるアンサンブルシリーズ」などに出演。室内楽を岡山潔、山崎伸子、松原勝也、大友肇、松本和将の各氏に師事。第3回東京チェロアンサンブルメンバー。現在、NHK交響楽団アカデミーに在籍。 (2009.12現在)

その2へつづく・・・

 

【関連レポート】
「ドボコン」への道のり その2
「ドボコン」への道のり その3
「ドボコン」への道のり その4

 

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